櫻咲きblog

本来の動物らしい生き方を願って

立場が変われば

ああ、 また 車が来た

春に何か出来たけど、あの小高い丘に

その後 人が大勢 行き来してるね

お母さん

 

冬頃は おっきな車が 何十回も

行ったり来たりして、何本も木とか積んで

たり、 あと 分からない金属の塊とか

色んな物を なんべんも運んで来て

大きな音をたててたけど

なんだか ずいぶん 大きな建物が

出来上がったよね

 

しばらく 静かになったと思ったら

今度は おじさんばかりじゃなくて、

親子や お年寄り 元気な若い人たち

いろんな人が 1日か2日過ごして

帰って行くね 

 

ぼくが 生まれた頃よりも

だいぶ この辺の木が倒されちゃって

もう 森じゃなくなっちゃったね

 

食べ物も だいぶ 減った気がする

 

楽しそうに さえずってた 小鳥たちも

どこかに移動したみたい

 

 

そう言えば

お兄ちゃん 朝から

ふもとに降りて 食べ物

見つけて来る.て言ってから 

まだ 戻らないね

心配だな

 

あれ?

お母さん どこ行くの?

え? お兄ちゃん探しに行くって?

ついでに ボクたちのご飯になる物も

見つけてくるって?

 

嫌だ ボクも行くよ お母さん!

1人にしないで 怖いもん

え? 下は 危険?

人間が 勝手に山に入ってきて

色々壊して行ったのに

ボクたちが 恐る恐る 人間たちの住む

近くまで 食べ物を探しに行ったら

人間は急に怖がったり、怒ったりして

最後 ボクたち仲間が

捕まえられたりもするって?

 

そんな ひどい!

お母さん そんなトコ 行っちゃダメだよ!

戻ってきてよ!!

 

 

日本のあちこちの山に 

生息している猿の親子などが

こんな会話をした後、

母猿は ヒヤヒヤしながら 野に下り

食べ物を物色しているのかもしれません

 

ひもじい思いをしている可愛い我が子に

何か少しでも持ち帰ろうと 決死の覚悟で

人里に姿を現しているのかもしれません

f:id:usagi201906:20220726224250j:image