櫻咲きblog

本来の動物らしい生き方を願って

最低限でも守るべきこと

 つい最近も ショッキングな

ニュース映像, 内容を見た

 

北の釧路の海岸で 子どものコアホウドリ

アホウドリより小さい種)が飛び立てず

環境庁の研究所へ保護されて 簡単な処置を

したが 早々に衰弱し亡くなった

通常の体重の半分位しか なかったらしく

死後 解剖すると   体内から

人用のピンク色のゴム手袋の 分断された

幾つかが出てきたのだ

驚くことに 輪っか状になった物もあり

それは おそらく 手袋をはめる才能

強い素材で枠だけ ちぎれず 分細されなくて

残っていたのだろう  

他の破片も 決して細かい状態ではない物が 

大きさはそれぞれ 数枚 見てとれた

まさか 子どもの鳥の体内 

おそらく 食道を辛うじて通過し 

当然 消化される筈もなく

最終的に 胃と腸の間を塞ぐ状態だったらしい

見てるだけの自分でさえ 想像すると

苦しくなる

 

人間がそのような状況になっても当然だが

その 海鳥は どんなに苦しかったろうか

好物のイカなどと勘違いしたようで 

勢いよく一口で飲み込んだその物体が 

彼らにとって まさか 

栄養の得られる魚どころか

害しかない人工物だったとは− – 

意味も分からず

体内に長く留まり 苦しませられ

次の食事も摂れない状態にさせ

弱りきり 海岸から 飛び立とうにも

体は思うように浮き上がらず

最後は 死に至らしめられる結末を

招いてしまうとは- - -

 

人間でも それら 異物が 口から

体内へ入り 勿論 手術でも施さなければ

排除するのは 無理である

あの小さな鳥なら なおさら 耐え難い

苦痛だったろう

誰か 救助の人か 近くの人 マスコミ

だろうか 保護される直前の

その海鳥の姿が 動画に残されていた

何度も 羽根を広げ バタつくのだが

地上を舞うこともなく 高さ数十センチ程

だろうか 僅かに浮くものの 再び 

砂利の上へ 着地する不憫な鳥の様子が

今も 脳裏に残っている

 

 

一方 遠い空

ミッドウェイ海峡でも そのような

海洋汚染による 生物への悪影響を

不安視する写真家が 上記の種のヒナ達が 

プラスチック等の異物によって亡くなった姿を

写真に記録しているそうだ

その数 3年間で 数千羽と想像を絶する

酷い数であり それらは 紛れもない 

大切な命である

それらヒナは 性質上 数ヶ月以上しないと

口から 小さな異物も吐き出せないという

しかし プラスチックをエサと間違えて

親鳥も せっせと 子どもへ 食べさている

皮肉な現状もある

それは 残念ではあるが 親子にとり

無理もないことなのだ

人間の身勝手さから 誠に 申し訳ない

現状である

 

 

海中・海上も もはや 人間の

意図的にも そうでなくても 排出した

おびだだしい数のゴミによって

汚染が進み 冒頭の 北海道で

死んでしまった子どもの海鳥は 

哀しくも 我々に最後

その 悲劇 そして 由々しき局面を

身を挺して届けてくれた訳である

事実 人知れず 我々の出した汚染物で

沢山の海中や海上 様々な種族の生き物達が

生息や命を脅かされ 奪われていることを

我々は もっと把握すべきだ

 

※今回の コアホウドリについてだが

 保全状況に関しては 現段階で既に

 準絶滅危惧種に指定されている

 

 

 

そして それらの対策を 遅ればせながら

団体や個人が 気づき 行動に移しつつある

本来なら 各国が 国の規模で舵取りし

他国と連携し 早急に 対処すべき義務が

私達 人間にあるのは言う迄もない

が 個人的レベルでも

せめて 海岸に来た場合やその他においても

娯楽も良いが 自分達の 出したゴミ類は 

きちんと 自宅迄持ち帰り きれいにして

種類ごと 分別して廃棄してほしいと

切実に願わずにはいられない

せめて 子供でも出来る最低限のマナーを

大人は 当然忘れてはならず

遵守すべきは言うべきもない


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