前にも述べたが
人間は 動物たちに 非常に残酷だ
先日 このような報道があった
カナダに生息していた メスのシャチ
キスカと名付けられ 長い月日を
シャチにとっては 狭苦しい水槽で過ごした
3歳で人に捕えられたが それでも
最初は 仲間らと暮らしていた
途中 計5頭の子を成したが どの子供も
不幸にも 早くに死んでしまった
そして 次々と 仲間も先立ち
寂しくも 一頭だけになってしまった
その後 10年もの間
ひとり取り残されたように 水槽で過ごし
最後の数年は
窮屈さと孤独に耐えきれなくなったのか
カベに 大きな体を
自ら 何度も 打ち付け
そして
仲間を呼ぶ声を発していたという
その 長年における
彼女の 積もり積もった
どうしようもない 心身の苦しみ、悲しみ
などが伝わってくるようで
聞いている側も 辛くなる
シャチは クジラやイルカ同様 高等であり
群れを成し 集団で行動. 生活する生き物で
専門家が言うには
人間の飼育下で暮らすのは 不向きと言う
この世界中に まだ 55頭ほどの
シャチが 人間社会に 連れて来られ
水槽で 今現在も 暮らしている
何を思い 日々 生活していることだろう
人間は 非常に むごい
いよいよ 晩年
自傷行動を始めた このシャチに対して
救済しようと言う人間の声も
上がったが
それは 実現することなく
感染症で 最期は衰弱して
死んでしまった メスのキスカ
あのカベを 何度も数え切れず
体当たりするのは なんとか ここから
出たい 出して! と言う彼女の最後の
届かぬ願いだったかと思う
幼少時より 捕獲された為 自然界では
群れのグループにも戻れず 生きれないだろう
という見識者の予測だっが
片時 一時でも
あの ふるさとの 大海へ戻り
悠々と泳ぎたかったのでは なかろうか
もしも 3歳の幼少期に 人に 不運にも
捕まらなければ
その長い一生は 大海原 家族や
色んな世代の仲間たちと群れを成し
幸せに駆け抜けたことだろう
人間は おびだだしい数の 他の種族の
様々を奪い尽くし
ただ 己れの娯楽の為だけに
地獄の苦しみを与えている
もう いい加減やめて良いのでは
なかろうか
そんな むごい やり方は・・
みなさんは このような 人間の非情さを
どう思われるだろう
あのシャチの哀しい鳴き声が 今なお
聞こえてくるようである